人と生きものに安心安全な田んぼ実現の為に!井戸掘りプロジェクトへご支援を

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井戸掘りプロジェクトに着手しました

昨年、クラウドファンディングFAAVOでプロジェクト「人と生きものに安心安全な田んぼ実現の為に!井戸掘りプロジェクトへご支援を」で資金調達を行なった「NPO法人かわごえ里山イニシアチブ」

プロジェクト達成後、近隣農家、田んぼ所有者および使用者、水利組合の同意の取り付けや関係行政機関への申請書類の提出を1月中旬に終えて、1月22日(月)についに着手しました。

井戸の堀削場所は、かわごえ里山イニシアチブが活動の拠点とする福田の田んぼの側。

この立て札が立っている先で、川越で大雪が降った日からの着手となりました。

工事場所の植え込みが取り払われ、目印の棒が立っています。

井戸掘りの櫓(やぐら)が立ちました

1月25日(木)に重機が投入され井戸掘りの櫓の組み立てが始まりました。

見上げるような高い櫓をテキパキと組み立てていく井戸掘り職人の皆さん。

櫓のてっぺんに上がっているのは御年82歳の社長(親方)さん。

全員が80歳を越えていますが、そのキビキビとした動きからは想像がつきません。

村人総出で櫓の組み立ての様子を見守っていました。

井戸掘りの無事を祈り、お神酒や無農薬の耕福米を土地の神様に振る舞いました。

井戸の掘削が始まりました

1月26日(金)から井戸の掘削が始まりました。

土日を含めて毎日10メートルを目標に50メートルまで掘り下げます。

その様子は写真だけでは伝わらないと思いましたので動画にして見ました。

※撮影は1月27日のものになります。

今回の井戸掘りの手法は古くから行われてきた「上総掘り」を応用したもので、鉄管(パイプ)を高所から打ち下ろして穴を掘っていきます。

原始的な方法に見えますが、3〜4人で最大500メートルまで掘削が可能。

木材と鉄管という入手しやすい資材とエンジンを使わず人力でも井戸掘りができることから、水不足に悩む発展途上国への国際貢献に役立つ技術としても注目されています。

唸りをあげて回転するエンジン。50年以上も現役なのだそうです。

SLの動輪のようにクランクが回転運動を上下運動に変えてビームを動かします。

幾つもある巧みにレバーを操作してエンジンの回転を調整します。

何度も振り下ろされていた鉄管が引き上げられ、先端のサキ輪が見えます。

サキ輪という鉄管の先頭で岩石を砕いて、鉄管内に掘り屑の侵入させる器具です。

中に入った堀り屑を掻き出しています。

サキ輪を外すと

一挙にパイプの中から砂利や泥がすごい勢いで吹き出してきます。

道の片隅に山と積まれているのは田んぼなどから掘り出した粒子の細かい粘土。

粘土水を作って井戸孔に流し込むと孔壁に染み込んでコーティングされます。

これで掘った穴が崩れにくくなるほか、サキ輪の摩擦熱を下げる効果もあるそうです。

櫓は常に振動を受けているので、時折、ボルトのネジを締めています。

言葉はほとんど交わさず、無駄なく作業を進めていく職人たち。

その息のあったコンビネーションには、ただただ圧倒されるばかりです。

30メートルまで掘り進みました

1月30日(火)、工事を始めてから5日目。

親方は常にロープを握っており、土の感触や状況を探っています。

村人たちも作業を見守り、その様子を写真に納めていました。

掘り出された青土。粘土質の土にこまかな砂利が交じっています

以前、小学校近くで井戸を掘った時の地層は次の通り。

7〜15mが砂、15〜25mが青砂利層、25〜34mが青土、35〜50mが赤砂利。

工事場所も同じ地層なので、今は、30メートルくらい掘ったところ。

赤砂利の層に来て初めて水が出てくるのだそうです。

ついに水が出ました!

井戸を掘り始めて12日目。2月4日(日)に伺うと塩ビ管を掘った孔に差し込んでいるところでした。

4mの塩ビ管を接着剤で接続して、揚水管として地中深くに差し込んでいきます。

地中から掘り出した石や砂利が層ごとに木箱に納められています。

右上に向かって深い地層になっています。

写真の一番右の升の中に入っている砂利が50m層。

この先は岩盤層。前日、鉄管がぶち当たり破損するアクシデントがあったそう

その左の升は河原でよく見かける玉石です。なぜ、地中から玉石が!?

45mの地下層には地下水が川のように流れていて、石同士が転がって玉石になったとか。

私たちの足元にも川の流れがあるなんで不思議な気持ちになります。

親方がスルスルと櫓に登り始めました。

頂上に達すると、

鉄管を引き上げます。

先ほど埋めた塩ビ管にバケツが被せられ、その上を鉄管で押さえつけます。

ここで一服。長年、職人として人生を歩んでいた重みが伝わります。

ザーッ、ザーッと塩ビ管の周りに砂利が詰め込まれます。

砂利を入れるたびに塩ビ管からはすごい勢いで水が噴き出します。

なるほど、バケツと鉄管は、このために被せていたんですね。

エンジンポンプを入れると勢いよく水が噴き出し始めました。

井戸掘りの成功です!

翌日に実際に使用する2インチのペンシル型の水中ポンプを取り付けました。

長さは約1m。モータが一番下に付いており、鉄パイプで吊り下げます。

あとは、電気工事やポンプ小屋を設置して井戸掘りは完了です。

今年は水不足に悩まず米づくりに取り組めます

1月28日(日)、かわごえ里山イニシアチブの新年会が開催されました。

リブランが運営するてまひまカフェの美味しい料理やご飯に旺盛な食欲を見せた会員。

念願の「井戸掘り」プロジェクトに着手したことや、NPO法人化も実現。

今年の米作りに向けて大いに盛り上がりました!

かわごえ里山イニシアチブでは、一緒に米作りをする会員を募集中です。

詳しくは、ホームページFacebookをご覧下さい。

取材・編集 NPO法人カワゴエ・マス・メディア 白井紀行

取材・編集 NPO法人カワゴエ・マス・メディア 白井紀行

【御礼】
本記事の制作にあたり、かわごえ里山イニシアチブFacebook 、耕福米耕作人のブログ から写真借用および記載内容を参考にさせていただきました。

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梅雨の晴れ間に田植えが行われました

6月14日(水)現在で目標金額70万の94%に到達した。かわごえ里山イニシアチブのクラウドファンディングプロジェクト「人と生きものに安心安全な田んぼ実現の為に!井戸掘りプロジェクトへご支援を」。いよいよ達成間近となりました。

6月10日(土)に、会員、FAAVOの支援者、リブランからの会員など約60名が集まって、プロジェクト田んぼ「CO江戸かわごえ 初雁の里」で田植えが行われましたので伺ってきました。

本日植える苗は、前日のうちに準備され田んぼに並べられていました。生育が良くて、苗は先端を少しバリカンで刈って高さを揃えたのだそうです。

小さな子ども達が安心して遊べる田んぼ

田植えを始めるまでの間、子ども達は網を片手に用水路でカエル、エビ、ザリガニなどを探し始めました。「小さな子ども達も安心して遊ばせることができる」。これは、除草剤を使わずに多くの生きものが育まれる田んぼ作りへの取り組みの成果の一つです。

この日の段取りと水不足の現状について

代表理事の増田さんより、この日の作業を中心としたミーティングが始まりました。今回は多くの参加者がいるため、田植え機で予め苗を植えておき、それを目印に手で苗を植えていく作戦です。

かわごえ里山イニシアチブをさまざまな形で支援していただいている高梨農園の高梨さん。「ご覧のように今年は入間川の渇水が酷く、こちらの田んぼにも十分な水が引けない状態です」と話す。昨年も田植え時の水不足には泣かされ、35反の田んぼのうち5反の田んぼは雑草で収穫が出来なかったとのこと。

さあ田んぼに入りましょう

お父さん、お母さんの手をしっかりと握りながらおそるおそる田んぼに足を踏み入れる。中には泣き出してしまう子もいました(^^;)

中には田んぼに入るのが始めてというお父さん、お母さん。ズブズブと足が沈み込んだり、田んぼの土の感触に子ども達以上に楽しそう(笑)

「こんな風に苗を持って植えていってください」と、初めて田植えをするみんなにお手本を見せます。苗の根元を持ってつまむような感じで植えるのだそうです。

手に手に苗を持って田んぼの奥へと進もうとするも、土はかなり柔らかく足は深く沈見込む。思わぬ土の抵抗に歩くのも一苦労。

「ほら、綺麗に一列に並べて」。大人も子どもワイワイと楽しそうにグループごとに割り当てられた区画に苗を植えていきます。普段は泥だらけになれる機会がないだけに貴重な体験です。

1時間を過ぎてそろそろ疲れてきた頃に田んぼの端に到達して田植えもお終いです。写真右下は、新たに作成したビオトープ。井戸からの水を一旦ここに引き入れて温めてから田んぼに流す。中干しといって、田んぼの水を抜くときに水辺の生きものたちが避難する。そして、何よりも多くの生きものたちが棲みかとなります。この日もイトトンボやホウネンエビ、トウキョウダルマガエルなどの姿がたくさん見れました。

そんなビオトープで捉えたトウキョウダルマカエル。なかなか捕まえれず苦労したようです。

上を歩くと足が沈んでしまうくらいの土の柔らかさだったため畦がすっかり壊れてしまいました。畦は水位を保つために重要な役割を果たすので修復に取り掛かります。

最後は全員で記念写真。引き続き、支援のほどよろしくお願いします!

かわごえ里山イニシアチブからのお知らせ

次回、6月24日(土)は人気のイベント「たんぼの生きもの調査(動物編)」です。今日田植えを行った「プロジェクト田んぼ」や「マコモ田んぼ」などで水辺の生きものを捕まえます。どんな生きものがいるかを調べることで、この辺りが生きもの達に取って暮らしやすい環境にあるかを学びます。また、午後からはマコモの葉っぱを使った入れ物作りのワークショップも行われます。川越市が募集した一般枠30名はすでに満員ですが、FAAVOの支援者枠が別にとってありますので、ぜひ、おいでください。

代表理事の増田様からの最後のお願いです

クラウドファンディングの支援も目標額70万に対し63万円と90%に達しゴールも目前です。「かわごえ里山イニシアチブのメンバーも家族や友人知人など声を掛けてくれたお陰で多くの支援が集まりました。ここまで来たらなんとか達成したい」とラストスパートに向けての最後の意気込みを語ってくれました。また、FAAVOではクレジットカードでの支援が主体ですが、やり方がわからない人という意見もあったので郵便貯金で代理決済をするようにしたのも効果的だったようです。

本来なら田植えを終えた後は、満々と水を湛えていなければならないはずの田んぼ。水位を7cmに保つことができなければ、雑草だらけになってしまうのは必至です。

頼みの綱である入間川は水位も下がり、なかなか「プロジェクト田んぼ」まで水が回ってきません。

このままでは、稲そのものが枯れてしまう恐れもあるため、現在は、無理を言って村の井戸から水を分けていただき夜通し体制でポンプアップしている状態。なんとかクラウドファンディングを達成して井戸を掘り7cmの水位を保って抑草ができることを実証したいところです。

多くの生きものが暮らし、安全、安心なお米作りができる田んぼを次世代を担う子ども達に残せるよう「井戸掘りプロジェクト」へのご支援・ご声援を何卒よろしくお願いします。

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かわごえ里山イニシアチブの活動について

川島町との境、川越市北部に位置する福田地区。車の往来の激しい国道254号が中心を貫きながら入間川、小畔川、越辺川と3つの川が流れ豊かな田園風景が広がっています。
ここで、無農薬・無化学肥料の農法で有機稲作に取り組む任意団体「かわごえ里山イニシアチブ」が、井戸掘りプロジェクトにかかる費用の一部をクラウドファンディングを活用して調達すると聞きましたので、代表の増田純一さんにお話を伺ってきました。

この日の作業は「種まきと苗床つくり」で、かわごえ里山イニシアチブの会員や茨城から勉強に来た人など合計14人が参加していました。

— 作業でお疲れのところご苦労様です。まず、かわごえ里山イニシアチブについてご紹介いただけますでしょうか?

「かわごえ里山イニシアチブ」は、2014年6月に設立した任意団体で、現在、60人を越える会員がいます。内訳は、市内が3割、近隣市町が3割、東京が2割位の割合で、千葉から来ている人もいます。食の安全と社会的活動に対して意識の高い「田んぼ女子」が4割を占め女性が活躍しているのも特徴です。
私たちは、非農家と農家がゆるやかな連携をしながら無農薬、無化学肥料の有機稲作を実践し、みんなの力で田んぼの生きものの賑わいを取り戻す、すなわち生物多様性の向上を目標としています。
今年からは、私たちが活動の場である4反の田んぼと2反のマコモ田からなる一帯を「川越市の鳥である「雁」が飛び交う里山の復活を目指す」という意味を込めて「初雁の里」と名付けて発信力を高めていくことにしました。

写真は今年2月に撮影したものです

— 主にどのような活動を行っているのでしょうか?

有機稲作農法の普及や研修会、プロジェクト田んぼでの米作りの実習や体験会、田んぼの生きもの調査(植物編では野草料理も楽しんだそうです)、マコモの栽培や試食会、その葉を使ったしめ縄作りなど一年を通して様々な環境教育活動を行っています。

私たちは、農薬を使わない生物多様性豊かな活動を「生きものを育む田んぼプロジェクト」と呼んでいます。この活動は平成28年度に国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)の連携事業として認定されました。

認定事業授賞式の模様

さらに今年の2月18日には、ウェスタ川越で、NPO法人ラムサール・ネットワーク日本と「田んぼの生物多様性向上10年プロジェクト全国集会 in 川越」を共催し、これは、来場者150人を超える大きなイベントとなりました。

水管理がポイントの無農薬・無化学肥料の有機稲作農法

— 有機稲作というのは最近よく聞きますが、かわごえ里山イニシアチブの農法というのはどういった特徴があるのでしょうか?

私たちの無農薬・無化学肥料による有機稲作農法は、高梨農園の協力のもと、NPO法人民間稲作研究所の指導を受けて行っています。
稲作というのは雑草との戦いで、油断しているとすぐにコナギ、オモダカ、ホタルイ、ヒエといった雑草だらけになってしまいます。
そのため農家では止むを得ず除草剤に頼らざるをえないのですが、そうすると田んぼに棲むたくさんの生きものが死んでしまいます。

民間稲作研究所が提唱するのは、田植えをした後「田んぼに入らないコメづくり」。これは、例えば、コナギは種が5mmより深い水深にあれば発芽しないといった性質を巧みに利用して雑草の成長を抑制するというものです。

写真右手は、水管理が成功しており雑草が生えていません。

この農法でいちばんのポイントは水管理。田植えが終わってから30日間は7cmの水位を保つことが重要なんです。私たちの田んぼは入間川からの水を引いていますが、水はこの辺り一帯の共有資源であり勝手に使っていいというものではありません。そこで、地域の堀さらいに参加するといった協力も積極的に行っています。

しかし、入間川は5月の終わり頃の田植えの時期には渇水しがちで、そうなるとなかなかこの7cmの水位を保つということは難しいんですね。実際、昨年は、田んぼが草だらけになってしまい何度も草刈りをする羽目になりました。

なるほど、渇水の影響を受けないように安定した水を確保するために井戸が必要となったわけですね。

井戸掘りプロジェクトの資金をクラウドファンディングで

— 今回の井戸掘りプロジェクトでは、その資金の一部をクラウドファンディング(FAAVO)で募るとのことですが、なぜ、この方法を使おうと思ったのですか?

井戸掘りプロジェクトは、地元農家、水利組合とともに推進しており、私たちの「初雁の里」だけでなく、近隣の田んぼにも水を供給します。直径100mmで深さ50メートルの井戸掘り工事に100万円、ポンプの購入と設置に26.5万、電気工事で15万、これに諸経費を加え、合計で150万ほどかかります。かわごえ里山イニシアチブは、そのうちの3分の1を負担する予定ですが、私たちの取り組みをPRし、多くの方に協力をお願いしようと思いクラウドファンディングを活用することにしました。

— 4月20日から募集が始まりましたが、クラウドファンディング(FAAVO)を利用するにあたってどんな準備や担当者とのやり取りがあったのですか?

昨年の11月にFAAVOにエントリーし、2月から本格的なやりとりが始まりました。利用するにあたってのマニュアルの提供を始め、プロジェクトページの使い方。また、作成したプロジェクトページをより良いページにするためのたくさんの提案をいただきました。
例えば、最初に難しい話を持ってくると見た人は最後まで読まずに離れてしまうので、自分も関わって見たいと思うようなフレンドリーな情報から始めて読者を引き込んだ方が良いといったことや、返礼品には価格ごとに違う写真を使うといったこと、表記の統一などきめ細かなアドバイスを受けることができました。
くらびとファンディングに掲載されたらレポートの更新とSNSでの拡散をすることで、二次拡散に有効といった提案もいただいています。

— 4月20日から70日間、目標額70万円達成に向けての活動が始まりましたが、最後に井戸が完成したときに考えていることについてお聞かせください。

井戸の完成により、①水位の安定確保による抑草、②井戸水をビオトープに入れ、稲の生育に適した水温確保、③生きものの生活空間の確保(ビオトープ)ができるようになります。
また、田んぼで採れたお米(小江戸耕福米)やマコモダケ、寄贈者名板への名前の記載といったリターンを用意していますが、田植え、生きもの調査、稲刈り、お盆飾り作り、正月飾り作りなどのイベントに参加できる特典も用意しています。
「初雁の里」へ来て完成した井戸から流れる水、多くの生きものが育まれる田んぼを見ていただくとともに、是非、イベントにも参加して稲作を体験し、自分で作ったお米を食べていただければと思います。
かわごえ里山イニシアチブでは、みなさんの参加をお待ちして居ります。

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活動スケジュール(会員でなくても参加できます)

基本情報

NPO法人かわごえ里山イニシアチブについて

かわごえ里山イニシアチブでは、生物多様性豊かな田んぼの復活を目的に、みんなでゆるやかな連携をしながら無農薬、無化学肥料による米作りを支援し、生きものの賑わいを取り戻す田んぼ活動を行っています。川越の地にコウノトリや雁を呼び戻すことのできる環境豊かな里山の復活を目指しています。

井戸掘りプロジェクトについて

かわごえ里山イニシアチブの農法は、NPO法人民間稲作研究所の理論に基づいた除草剤を使わない稲作です。
この農法による抑草のポイントは、田植え後30日間一定期間一定水位を保つこと。しかし、同会の田んぼでは、入間川から取水しているので渇水の影響をそのまま受けてしまいます。
そこで、安定した水を確保するために、かわごえ里山イニシアチブでは、地元農家、水利組合と連携して「井戸掘りプロジェクト」を推進していきます。

「初雁の里」のロゴについて

夕陽に舞いながらお米を運ぶ二羽の雁手を取り合うようにお互いの羽で作ったハートの輪の中に川越のシンボル、時の鐘を入れました。CO江戸のCOは「cooperate / 協力する、決まった目標に対して一緒に働く」の頭をつけ、継続循環可能な未来に渡してゆける街づくりへの想いを込めました。

マコモ(真菰)について

「マコモ」は東アジア、東南アジアに生息する水辺に群生する背丈が2mにも達するイネ科の植物。日本でも全国の沼・河川・湖で見られ、川越では水質浄化の目的で伊佐沼に植えられています。
マコモの葉っぱは乾燥させると「マコモ茶」、茎の根元は「マコモタケ」として食べられ、さらに休耕田を利用して栽培ができるため、「かわごえ里山イニシアチブ」では、これを川越の新たな名産にしようとして取り組んでいます。

第3回
第2回
第1回
スケジュール
基本情報

第3回

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井戸掘りプロジェクトに着手しました

昨年、クラウドファンディングFAAVOでプロジェクト「人と生きものに安心安全な田んぼ実現の為に!井戸掘りプロジェクトへご支援を」で資金調達を行なった「NPO法人かわごえ里山イニシアチブ」

プロジェクト達成後、近隣農家、田んぼ所有者および使用者、水利組合の同意の取り付けや関係行政機関への申請書類の提出を1月中旬に終えて、1月22日(月)についに着手しました。

井戸の堀削場所は、かわごえ里山イニシアチブが活動の拠点とする福田の田んぼの側。

この立て札が立っている先で、川越で大雪が降った日からの着手となりました。

工事場所の植え込みが取り払われ、目印の棒が立っています。

井戸掘りの櫓(やぐら)が立ちました

1月25日(木)に重機が投入され井戸掘りの櫓の組み立てが始まりました。

見上げるような高い櫓をテキパキと組み立てていく井戸掘り職人の皆さん。

櫓のてっぺんに上がっているのは御年82歳の社長(親方)さん。

全員が80歳を越えていますが、そのキビキビとした動きからは想像がつきません。

村人総出で櫓の組み立ての様子を見守っていました。

井戸掘りの無事を祈り、お神酒や無農薬の耕福米を土地の神様に振る舞いました。

井戸の掘削が始まりました

1月26日(金)から井戸の掘削が始まりました。

土日を含めて毎日10メートルを目標に50メートルまで掘り下げます。

その様子は写真だけでは伝わらないと思いましたので動画にして見ました。

※撮影は1月27日のものになります。

今回の井戸掘りの手法は古くから行われてきた「上総掘り」を応用したもので、鉄管(パイプ)を高所から打ち下ろして穴を掘っていきます。

原始的な方法に見えますが、3〜4人で最大500メートルまで掘削が可能。

木材と鉄管という入手しやすい資材とエンジンを使わず人力でも井戸掘りができることから、水不足に悩む発展途上国への国際貢献に役立つ技術としても注目されています。

唸りをあげて回転するエンジン。50年以上も現役なのだそうです。

SLの動輪のようにクランクが回転運動を上下運動に変えてビームを動かします。

幾つもある巧みにレバーを操作してエンジンの回転を調整します。

何度も振り下ろされていた鉄管が引き上げられ、先端のサキ輪が見えます。

サキ輪という鉄管の先頭で岩石を砕いて、鉄管内に掘り屑の侵入させる器具です。

中に入った堀り屑を掻き出しています。

サキ輪を外すと

一挙にパイプの中から砂利や泥がすごい勢いで吹き出してきます。

道の片隅に山と積まれているのは田んぼなどから掘り出した粒子の細かい粘土。

粘土水を作って井戸孔に流し込むと孔壁に染み込んでコーティングされます。

これで掘った穴が崩れにくくなるほか、サキ輪の摩擦熱を下げる効果もあるそうです。

櫓は常に振動を受けているので、時折、ボルトのネジを締めています。

言葉はほとんど交わさず、無駄なく作業を進めていく職人たち。

その息のあったコンビネーションには、ただただ圧倒されるばかりです。

30メートルまで掘り進みました

1月30日(火)、工事を始めてから5日目。

親方は常にロープを握っており、土の感触や状況を探っています。

村人たちも作業を見守り、その様子を写真に納めていました。

掘り出された青土。粘土質の土にこまかな砂利が交じっています

以前、小学校近くで井戸を掘った時の地層は次の通り。

7〜15mが砂、15〜25mが青砂利層、25〜34mが青土、35〜50mが赤砂利。

工事場所も同じ地層なので、今は、30メートルくらい掘ったところ。

赤砂利の層に来て初めて水が出てくるのだそうです。

ついに水が出ました!

井戸を掘り始めて12日目。2月4日(日)に伺うと塩ビ管を掘った孔に差し込んでいるところでした。

4mの塩ビ管を接着剤で接続して、揚水管として地中深くに差し込んでいきます。

地中から掘り出した石や砂利が層ごとに木箱に納められています。

右上に向かって深い地層になっています。

写真の一番右の升の中に入っている砂利が50m層。

この先は岩盤層。前日、鉄管がぶち当たり破損するアクシデントがあったそう

その左の升は河原でよく見かける玉石です。なぜ、地中から玉石が!?

45mの地下層には地下水が川のように流れていて、石同士が転がって玉石になったとか。

私たちの足元にも川の流れがあるなんで不思議な気持ちになります。

親方がスルスルと櫓に登り始めました。

頂上に達すると、

鉄管を引き上げます。

先ほど埋めた塩ビ管にバケツが被せられ、その上を鉄管で押さえつけます。

ここで一服。長年、職人として人生を歩んでいた重みが伝わります。

ザーッ、ザーッと塩ビ管の周りに砂利が詰め込まれます。

砂利を入れるたびに塩ビ管からはすごい勢いで水が噴き出します。

なるほど、バケツと鉄管は、このために被せていたんですね。

エンジンポンプを入れると勢いよく水が噴き出し始めました。

井戸掘りの成功です!

翌日に実際に使用する2インチのペンシル型の水中ポンプを取り付けました。

長さは約1m。モータが一番下に付いており、鉄パイプで吊り下げます。

あとは、電気工事やポンプ小屋を設置して井戸掘りは完了です。

今年は水不足に悩まず米づくりに取り組めます

1月28日(日)、かわごえ里山イニシアチブの新年会が開催されました。

リブランが運営するてまひまカフェの美味しい料理やご飯に旺盛な食欲を見せた会員。

念願の「井戸掘り」プロジェクトに着手したことや、NPO法人化も実現。

今年の米作りに向けて大いに盛り上がりました!

かわごえ里山イニシアチブでは、一緒に米作りをする会員を募集中です。

詳しくは、ホームページFacebookをご覧下さい。

取材・編集 NPO法人カワゴエ・マス・メディア 白井紀行

【御礼】
本記事の制作にあたり、かわごえ里山イニシアチブFacebook 、耕福米耕作人のブログ から写真借用および記載内容を参考にさせていただきました。

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第2回

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梅雨の晴れ間に田植えが行われました

6月14日(水)現在で目標金額70万の94%に到達した。かわごえ里山イニシアチブのクラウドファンディングプロジェクト「人と生きものに安心安全な田んぼ実現の為に!井戸掘りプロジェクトへご支援を」。いよいよ達成間近となりました。

6月10日(土)に、会員、FAAVOの支援者、リブランからの会員など約60名が集まって、プロジェクト田んぼ「CO江戸かわごえ 初雁の里」で田植えが行われましたので伺ってきました。

本日植える苗は、前日のうちに準備され田んぼに並べられていました。生育が良くて、苗は先端を少しバリカンで刈って高さを揃えたのだそうです。

小さな子ども達が安心して遊べる田んぼ

田植えを始めるまでの間、子ども達は網を片手に用水路でカエル、エビ、ザリガニなどを探し始めました。「小さな子ども達も安心して遊ばせることができる」。これは、除草剤を使わずに多くの生きものが育まれる田んぼ作りへの取り組みの成果の一つです。

この日の段取りと水不足の現状について

代表理事の増田さんより、この日の作業を中心としたミーティングが始まりました。今回は多くの参加者がいるため、田植え機で予め苗を植えておき、それを目印に手で苗を植えていく作戦です。

かわごえ里山イニシアチブをさまざまな形で支援していただいている高梨農園の高梨さん。「ご覧のように今年は入間川の渇水が酷く、こちらの田んぼにも十分な水が引けない状態です」と話す。昨年も田植え時の水不足には泣かされ、35反の田んぼのうち5反の田んぼは雑草で収穫が出来なかったとのこと。

さあ田んぼに入りましょう

お父さん、お母さんの手をしっかりと握りながらおそるおそる田んぼに足を踏み入れる。中には泣き出してしまう子もいました(^^;)

中には田んぼに入るのが始めてというお父さん、お母さん。ズブズブと足が沈み込んだり、田んぼの土の感触に子ども達以上に楽しそう(笑)

「こんな風に苗を持って植えていってください」と、初めて田植えをするみんなにお手本を見せます。苗の根元を持ってつまむような感じで植えるのだそうです。

手に手に苗を持って田んぼの奥へと進もうとするも、土はかなり柔らかく足は深く沈見込む。思わぬ土の抵抗に歩くのも一苦労。

「ほら、綺麗に一列に並べて」。大人も子どもワイワイと楽しそうにグループごとに割り当てられた区画に苗を植えていきます。普段は泥だらけになれる機会がないだけに貴重な体験です。

1時間を過ぎてそろそろ疲れてきた頃に田んぼの端に到達して田植えもお終いです。写真右下は、新たに作成したビオトープ。井戸からの水を一旦ここに引き入れて温めてから田んぼに流す。中干しといって、田んぼの水を抜くときに水辺の生きものたちが避難する。そして、何よりも多くの生きものたちが棲みかとなります。この日もイトトンボやホウネンエビ、トウキョウダルマガエルなどの姿がたくさん見れました。

そんなビオトープで捉えたトウキョウダルマカエル。なかなか捕まえれず苦労したようです。

上を歩くと足が沈んでしまうくらいの土の柔らかさだったため畦がすっかり壊れてしまいました。畦は水位を保つために重要な役割を果たすので修復に取り掛かります。

最後は全員で記念写真。引き続き、支援のほどよろしくお願いします!

かわごえ里山イニシアチブからのお知らせ

次回、6月24日(土)は人気のイベント「たんぼの生きもの調査(動物編)」です。今日田植えを行った「プロジェクト田んぼ」や「マコモ田んぼ」などで水辺の生きものを捕まえます。どんな生きものがいるかを調べることで、この辺りが生きもの達に取って暮らしやすい環境にあるかを学びます。また、午後からはマコモの葉っぱを使った入れ物作りのワークショップも行われます。川越市が募集した一般枠30名はすでに満員ですが、FAAVOの支援者枠が別にとってありますので、ぜひ、おいでください。

代表理事の増田様からの最後のお願いです

クラウドファンディングの支援も目標額70万に対し63万円と90%に達しゴールも目前です。「かわごえ里山イニシアチブのメンバーも家族や友人知人など声を掛けてくれたお陰で多くの支援が集まりました。ここまで来たらなんとか達成したい」とラストスパートに向けての最後の意気込みを語ってくれました。また、FAAVOではクレジットカードでの支援が主体ですが、やり方がわからない人という意見もあったので郵便貯金で代理決済をするようにしたのも効果的だったようです。

本来なら田植えを終えた後は、満々と水を湛えていなければならないはずの田んぼ。水位を7cmに保つことができなければ、雑草だらけになってしまうのは必至です。

頼みの綱である入間川は水位も下がり、なかなか「プロジェクト田んぼ」まで水が回ってきません。

このままでは、稲そのものが枯れてしまう恐れもあるため、現在は、無理を言って村の井戸から水を分けていただき夜通し体制でポンプアップしている状態。なんとかクラウドファンディングを達成して井戸を掘り7cmの水位を保って抑草ができることを実証したいところです。

多くの生きものが暮らし、安全、安心なお米作りができる田んぼを次世代を担う子ども達に残せるよう「井戸掘りプロジェクト」へのご支援・ご声援を何卒よろしくお願いします。

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第1回

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かわごえ里山イニシアチブの活動について

川島町との境、川越市北部に位置する福田地区。車の往来の激しい国道254号が中心を貫きながら入間川、小畔川、越辺川と3つの川が流れ豊かな田園風景が広がっています。
ここで、無農薬・無化学肥料の農法で有機稲作に取り組む任意団体「かわごえ里山イニシアチブ」が、井戸掘りプロジェクトにかかる費用の一部をクラウドファンディングを活用して調達すると聞きましたので、代表の増田純一さんにお話を伺ってきました。

この日の作業は「種まきと苗床つくり」で、かわごえ里山イニシアチブの会員や茨城から勉強に来た人など合計14人が参加していました。

— 作業でお疲れのところご苦労様です。まず、かわごえ里山イニシアチブについてご紹介いただけますでしょうか?

「かわごえ里山イニシアチブ」は、2014年6月に設立した任意団体で、現在、60人を越える会員がいます。内訳は、市内が3割、近隣市町が3割、東京が2割位の割合で、千葉から来ている人もいます。食の安全と社会的活動に対して意識の高い「田んぼ女子」が4割を占め女性が活躍しているのも特徴です。
私たちは、非農家と農家がゆるやかな連携をしながら無農薬、無化学肥料の有機稲作を実践し、みんなの力で田んぼの生きものの賑わいを取り戻す、すなわち生物多様性の向上を目標としています。
今年からは、私たちが活動の場である4反の田んぼと2反のマコモ田からなる一帯を「川越市の鳥である「雁」が飛び交う里山の復活を目指す」という意味を込めて「初雁の里」と名付けて発信力を高めていくことにしました。

写真は今年2月に撮影したものです

— 主にどのような活動を行っているのでしょうか?

有機稲作農法の普及や研修会、プロジェクト田んぼでの米作りの実習や体験会、田んぼの生きもの調査(植物編では野草料理も楽しんだそうです)、マコモの栽培や試食会、その葉を使ったしめ縄作りなど一年を通して様々な環境教育活動を行っています。

私たちは、農薬を使わない生物多様性豊かな活動を「生きものを育む田んぼプロジェクト」と呼んでいます。この活動は平成28年度に国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)の連携事業として認定されました。

認定事業授賞式の模様

さらに今年の2月18日には、ウェスタ川越で、NPO法人ラムサール・ネットワーク日本と「田んぼの生物多様性向上10年プロジェクト全国集会 in 川越」を共催し、これは、来場者150人を超える大きなイベントとなりました。

水管理がポイントの無農薬・無化学肥料の有機稲作農法

— 有機稲作というのは最近よく聞きますが、かわごえ里山イニシアチブの農法というのはどういった特徴があるのでしょうか?

私たちの無農薬・無化学肥料による有機稲作農法は、高梨農園の協力のもと、NPO法人民間稲作研究所の指導を受けて行っています。
稲作というのは雑草との戦いで、油断しているとすぐにコナギ、オモダカ、ホタルイ、ヒエといった雑草だらけになってしまいます。
そのため農家では止むを得ず除草剤に頼らざるをえないのですが、そうすると田んぼに棲むたくさんの生きものが死んでしまいます。

民間稲作研究所が提唱するのは、田植えをした後「田んぼに入らないコメづくり」。これは、例えば、コナギは種が5mmより深い水深にあれば発芽しないといった性質を巧みに利用して雑草の成長を抑制するというものです。

写真右手は、水管理が成功しており雑草が生えていません。

この農法でいちばんのポイントは水管理。田植えが終わってから30日間は7cmの水位を保つことが重要なんです。私たちの田んぼは入間川からの水を引いていますが、水はこの辺り一帯の共有資源であり勝手に使っていいというものではありません。そこで、地域の堀さらいに参加するといった協力も積極的に行っています。

しかし、入間川は5月の終わり頃の田植えの時期には渇水しがちで、そうなるとなかなかこの7cmの水位を保つということは難しいんですね。実際、昨年は、田んぼが草だらけになってしまい何度も草刈りをする羽目になりました。

なるほど、渇水の影響を受けないように安定した水を確保するために井戸が必要となったわけですね。

井戸掘りプロジェクトの資金をクラウドファンディングで

— 今回の井戸掘りプロジェクトでは、その資金の一部をクラウドファンディング(FAAVO)で募るとのことですが、なぜ、この方法を使おうと思ったのですか?

井戸掘りプロジェクトは、地元農家、水利組合とともに推進しており、私たちの「初雁の里」だけでなく、近隣の田んぼにも水を供給します。直径100mmで深さ50メートルの井戸掘り工事に100万円、ポンプの購入と設置に26.5万、電気工事で15万、これに諸経費を加え、合計で150万ほどかかります。かわごえ里山イニシアチブは、そのうちの3分の1を負担する予定ですが、私たちの取り組みをPRし、多くの方に協力をお願いしようと思いクラウドファンディングを活用することにしました。

— 4月20日から募集が始まりましたが、クラウドファンディング(FAAVO)を利用するにあたってどんな準備や担当者とのやり取りがあったのですか?

昨年の11月にFAAVOにエントリーし、2月から本格的なやりとりが始まりました。利用するにあたってのマニュアルの提供を始め、プロジェクトページの使い方。また、作成したプロジェクトページをより良いページにするためのたくさんの提案をいただきました。
例えば、最初に難しい話を持ってくると見た人は最後まで読まずに離れてしまうので、自分も関わって見たいと思うようなフレンドリーな情報から始めて読者を引き込んだ方が良いといったことや、返礼品には価格ごとに違う写真を使うといったこと、表記の統一などきめ細かなアドバイスを受けることができました。
くらびとファンディングに掲載されたらレポートの更新とSNSでの拡散をすることで、二次拡散に有効といった提案もいただいています。

— 4月20日から70日間、目標額70万円達成に向けての活動が始まりましたが、最後に井戸が完成したときに考えていることについてお聞かせください。

井戸の完成により、①水位の安定確保による抑草、②井戸水をビオトープに入れ、稲の生育に適した水温確保、③生きものの生活空間の確保(ビオトープ)ができるようになります。
また、田んぼで採れたお米(小江戸耕福米)やマコモダケ、寄贈者名板への名前の記載といったリターンを用意していますが、田植え、生きもの調査、稲刈り、お盆飾り作り、正月飾り作りなどのイベントに参加できる特典も用意しています。
「初雁の里」へ来て完成した井戸から流れる水、多くの生きものが育まれる田んぼを見ていただくとともに、是非、イベントにも参加して稲作を体験し、自分で作ったお米を食べていただければと思います。
かわごえ里山イニシアチブでは、みなさんの参加をお待ちして居ります。

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活動スケジュール(会員でなくても参加できます)

基本情報

NPO法人かわごえ里山イニシアチブについて

かわごえ里山イニシアチブでは、生物多様性豊かな田んぼの復活を目的に、みんなでゆるやかな連携をしながら無農薬、無化学肥料による米作りを支援し、生きものの賑わいを取り戻す田んぼ活動を行っています。川越の地にコウノトリや雁を呼び戻すことのできる環境豊かな里山の復活を目指しています。

井戸掘りプロジェクトについて

かわごえ里山イチシアチブの農法は、NPO法人民間稲作研究所の理論に基づいた除草剤を使わない稲作です。
この農法による抑草のポイントは、田植え後30日間一定期間一定水位を保つこと。しかし、同会の田んぼでは、入間川から取水しているので渇水の影響をそのまま受けてしまいます。
そこで、安定した水を確保するために、かわごえ里山イニシアチブでは、地元農家、水利組合と連携して「井戸掘りプロジェクト」を推進していきます。

「初雁の里」のロゴについて

夕陽に舞いながらお米を運ぶ二羽の雁手を取り合うようにお互いの羽で作ったハートの輪の中に川越のシンボル、時の鐘を入れました。CO江戸のCOは「cooperate / 協力する、決まった目標に対して一緒に働く」の頭をつけ、継続循環可能な未来に渡してゆける街づくりへの想いを込めました。

マコモ(真菰)について

「マコモ」は東アジア、東南アジアに生息する水辺に群生する背丈が2mにも達するイネ科の植物。日本でも全国の沼・河川・湖で見られ、川越では水質浄化の目的で伊佐沼に植えられています。
マコモの葉っぱは乾燥させると「マコモ茶」、茎の根元は「マコモタケ」として食べられ、さらに休耕田を利用して栽培ができるため、「かわごえ里山イニシアチブ」では、これを川越の新たな名産にしようとして取り組んでいます。